シリーズ『日はまた昇る』 | 日本合板商業組合【日合商関西支部報】

業界

2023年2月24日

業界シリーズ『日はまた昇る』

シリーズ『日はまた昇る』

立阿の巻=昭和22年10月=

〇四ツ橋から横堀川西岸を北上して6軒、立売堀が16軒
〇電気科学館の北隣に土建の一流で飯田組あり社長は飯田賢次氏事務所は防空壕の利用で珍
〇四ツ橋製材所は小林町の福本重信氏が復興の魁にここに進出して経営
〇三和木箱有限会社は阿波座下一にあり、箱業者の新進気鋭
〇阿波座上一の東亜商事は大陸帰りの松野留夫氏が捲土重来の本陣にて豪華な洋館
〇靭中一の東洋殖産工業の山内義雄氏(40)は三菱出身、材木は新米で誠実一点張りの人
〇池島木材工業は家具屋の一流でよい仕事をする
〇立売堀1丁目の三栄商会は堀江幸次郎氏らの経営
〇高元宇田元次郎氏らは金光教の東隣へ新築中
〇小林町の瀬戸遥雄氏(46)が金光前に進出、足場丸太と建築用材で立売堀に異彩を放つ、今紀文の義兄で奈良県人
〇船津虎三氏(50)は元阿波座、仕事大きく酒好き女嫌い
〇ふた喜古崎音次郎氏(65)が元の町内へ帰って老体頑張る
〇八木正夫君は池内出で小心、伸びる見込みのない男
〇高下勝介氏(34)は多田庄出、南方帰りの張切男
〇澤田建設産業は堺宗の長男、澤田國豊君が親父と喧嘩をして独立開業、ケチな親父に目に物みせんと大車輪
〇谷口製作所は吉野材専門
〇安部仁商店は土蔵が営業所
〇堺宗は先代の茶ビンさんと違って二代目の澤田國三郎氏は細かい男、息子と性合わん
〇明治橋の角に河田床材店開業、河田楢男氏はよく働く
〇4丁目の繁田林八氏(61)は立阿会長でここの村長さん、息子3人出征し二人戦死。落胆して元気ないが商売熱心
〇日生前の亀井宗二郎氏は復員して開業早々、吉野材が専門
〇6丁目の天忠は土蔵残る、天野忠三郎氏(47)は手堅い人

吉野石膏株式会社
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