シリーズ『日はまた昇る』 | 日本合板商業組合【日合商関西支部報】

業界

2022年7月14日

業界シリーズ『日はまた昇る』

シリーズ『日はまた昇る』

堀川の巻=昭和22年6月=

〇北区伊勢町38の高津木材㈱は高津仙彦先生が日木をうまくリードして儲け納材方面では大阪第一流の勢力あり
〇安友は先代安本秀太郎氏の愛婿橋本助二郎氏の経営にて堀川の老舗先代は楽隠居
〇大洋木材(有)は立売堀の板屋末廣竹次郎氏の長女の婿さんが代表者、息子さん戦死、営業主任は和田春夫氏
〇東堀川では椀木屋の安田秀吉商店が安田工作㈱となって益々隆盛
〇村田商店は泉尾の村田巳之助氏が北上したもの、次男芳三君の名義にて父兄が毎日出勤で円満な店
〇泉甚材木店 古いお家も丸焼けで白庄司甚兵衛氏元の場所で復興、黒田氏協力
〇天徳樋口徳三郎さんこつこつ働く
〇綿屋町泉甚の北隣には雑木屋の津田徳三郎氏と屋形屋の川口福松氏の二人が同じ木場で仲良くやっている、揃って温厚な人

〇桑田幸夫氏は船場木材へ通勤、天満製材と井戸田材木店で東堀川は終り
〇南同心町の上孝木材店上田蔀氏は久我の幸吉とんとて堅い男、近く都島区東野田町2ノ20へ移転する
〇お寺の隣に大西政商店あり
〇南森町と空心町の電車の中間に天亀、小山、江南、篠木の店あり。天亀工務店は広島県人滑正人(49)の店で製材あり
〇小山本次郎商店は元東淀川淡路や吹田の販売所長で好評の人
〇江南留石氏は今福、篠木伊勢男氏は放出からここへ出て共栄、若手で前途多望
〇空心町の角へ親尚会角力の横綱森本薫氏が最近シベリアから復員、細木商店の看板を上げる
〇その隣の佐川組は土建と製材、主人佐川定吉氏(35)は愛媛県人でまじめな人
〇西へ戻って南森町の交叉点には上田精一商店、在庫品豊富、勤勉な人
〇天神さんの門前、地下町には天津で大成功していた向井卯助氏が旗揚げして向井商事㈱
〇天神橋筋1丁目に竹原英男商店がある、年は35の五黄で将来性あり、先代は幸町で古い店
〇菅原町の神前正三さん(37)は元戸田宗、政田にいた人で誠実な活動家、堀川の花形でいつも200万円ほどの在庫品あり
〇山崎町の二葉商会は二葉木材工芸㈱となり社長は林為之助氏、家具が専門
〇曽根崎中2の三和建材の川合健次郎氏は大欠損で首が回らず近日夜逃げすると言っている

吉野石膏株式会社
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